7月15日、臨時議会が開かれ、6月議会で審議未了となった補正予算等について審議しました。
◆「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」
技能系・労務系職員の月額給与を3%引き下げるための条例案で、私一人が反対でした。→反対理由は後述。
◆「平成21年度国立市一般会計補正予算案」
補正予算は、国立駅周辺まちづくりマネージメント委託料(1,632万円)を除いた修正案が賛成多数で可決成立しました。私は、原案・修正案共に反対しました。詳しくは、「臨時議会報告─その2」でご報告します。
◆「国立市監査委員選任の同意について」
監査委員は公明党の中川君代さんが提案され、議長と本人を除く22名の無記名投票により、○17名、×2名、白票3名で可決されました。私はきちんとした監査を期待して、賛成しました。
今回も無記名投票でしたが、無記名投票は時間もかかり、まどろっこしくてやはり良くないと思います。評決は挙手で行ない、討論も認めて、議員一人一人の賛否を市民に対して明らかにすべきと考えます。
始まったばかりの議会改革特別委員会で早急に改善すべき事と提案したいと思います。
◆環境基本条例策定のための議員提出議案が公明党の小口議員の声かけで出され、全会派が賛成し成立しました。
私も委員となりました。三多摩26市中ないのは国立市のみ。私にとっては、初の条例策定です。頑張ります。
◆明和マンション裁判に関連して公明党の斎藤やすよし議員からの緊急質問が出されました。詳しくは、「臨時議会報告─その3」でご報告します。
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【技能系・労務系市職員の給与引き下げ】
今回臨時議会の最初の議案は、「職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」でした。
これは、国の人事制度改革の中で、従来の号給間を更に4分割し、能力評価に細かに対応できるようにした事と、技能系・労務系職員の月額給与を3%引き下げるものです。
三多摩26市中、国立市と多摩市だけが取り組んでいなかったとして、組合とも妥結したとの事で6月議会に提案されました。総務文教委員会での審議は終えたものの、最終本会議が流会となったため、審議未了となり、今回再提案されたものです。
結果は、私のみ否決、他は賛成で可決成立しました。
【私が反対した理由】
なぜ技能系・労務系の職員のみ月額給与を3%引き下げるのか、全く納得いきません。
国立市で該当する職員は、環境センターで働く作業員(6名)、保育園の調理員(10名)・用務員(1名)、給食センターの調理員(7名)、運転手(4名)、事務補助(1名)の合計29名で、3%引き下げの効果額(市財政に対する効果)はたった45万円です。
一般事務職員と格差をつけるためにだけ「改正」したようなものですが、なぜそうまでして引き下げなければならないのでしょうか?
当局は、「民間並みにした」と言います。「他の自治体はもっと低い。国立は周りと比べて『高い』ので、問題にされる。公務員は情勢適応の義務があり、『民間並』にしないとダメなのだ」と言うのです。
「なぜ、事務系に比べて技能系・労務系は低いのか。考えたり、悩んだり、変だとは思わないのか?」と聞いても、「議員さんのおっしゃる事は充分わかるのですが、市の職員の給与は高すぎると市民からの批判が強いので」と答えるだけです。
市民の考えはいろいろです。
例えば、福祉の面では、「生活保護を受けている人は甘えている」とか、「働かない人間に税金を投入するのは納得がいかない」とか、「しょうがい者にお金をかけ過ぎる」と言う市民もいます。自分の暮らしが厳しくなるほど、様々な批判が出てきます。
そういう市民の批判が高まれば、福祉も削るのだろうかと思ってしまいます。
技能系・労務系の仕事は末端の大変な仕事で、在宅でのホームヘルプに似ています。本来の業務を滞りなく進めるためのアシスト的業務です。
これまで、市役所の仕事は、職種や能力に関係なく年功序列でした。
それでは職場の効率化は図れないと、代わりがきくとされる技能系・労務系は、正規職員から民間委託へ、もしくは、嘱託(非正規)やアルバイトへと移され始めました。
今給食センターで調理作業に携わるのは、正職員・再任用職員・アルバイトと、雇用形態も賃金形態も違う人達です。
同じ作業をしながら支払われるお金が違うと、職場でどのような弊害が生じるかは深刻ではないでしょうか。
今回、一般職と技能系・労務系とを分け、技能系・労務系の月額給与を引き下げた事は、公が、労働格差を認めた事になります。低い方にあわせていくやり方は危険です。
これは大変な問題だと思います。その事に無自覚になると、窓口に来た市民への対応にも無意識のうちに偏見が生まれはしないでしょうか。どんな人が窓口に来られても丁寧に対応する、そのために市役所で働いている公務員には、どんな職種であっても、同じ給与を税金から支給しているのだと私は思います。
市役所の仕事はすべて、市民が困っていたら手助けする仕事です。そのための給与であり、安心した暮らしの担保だと私は主張したいのです。
29人の職員さんの顔も見ず、声も聞かず、削減効果額45万円の給与見直しに心が痛みます。
しなくてすんだはずの「改正」を、市長は、その方々の顔を見て、頭をさげて、痛みをもって行なったのでしょうか。今回の「改正」は、得るものより失うものの方が多いと私は思います。
定年まで一職工として油まみれになって働いた長崎の亡き父の顔が浮かびます。私の痛みはここから生まれてくるのだとわかりました。
末端の現場で汗水流して働く人を大切にしない施策を私は認める事はできません。
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