2016年3月11日 (金)

予算委員会始まる

3月7日

本日から10日まで予算委員会です。本日は実施計画(2016年度~2018年度までの3年間の財源も含む行政計画)について5分間、2016年度一般会計当初予算案の中の歳入について10分間質問しました。

たった5分で3ヶ年の行政計画について質問できるわけはありません。また、歳入についても同様です。

必然的に質問というより、まとめて意見になってしまいます。

☆実施計画について
昨年2015年の予算委員会に提出された実施計画では、2016年度は実施計画策定時の財源不足額は9億円だが、決算で不用額など調整できる金額が7億円あり、実質的に2億足りないので1億円は(普通預金相当する)財政調整基金から、残りの1億円は財政健全化で負担すると計画されていました。
しかし、今回出された実施計画を見ると、同じ2016年度は、実施計画策定時の財源不足額は5億円(昨年のものと比べると4億円も少ない!どうして?)で、それを財政調整基金と財政健全化でおぎなうとだけ書かれてあります。

昨年出されたものにあった決算時の調整額7億円を考慮に入れると、むしろ2億円あまるわけです。

そうではなく、今回示された財源不足額5億円は、昨年の実施計画上では決算調整後の実質的財源不足(昨年のものには2億円とあった)だとしても、国保で3億円の値上げをするので、市民は大変だけど、行政としては、市民負担増で不足額を補填しただけの様に思えます。

10億円以上の予算と決算の解離が出ている現状の中で、予算の数字を信頼する担保がなくなり、わかりにくい、不親切な実施計画になったと意見しました。

☆歳入については、市税収入は2015年度予算に比べると1億5000万円増えています。内訳は、個人市民税は所得そのものが低くなったことで、前年度に比べて7500万円減り、法人税も税制改革の影響で5400万円減りましたが、固定資産税な都市計画税で3億円ほど増え々たことでトータルで1億5千万円ほど増加しています。

また地方消費税交付金も税率アップの影響で前年度に比べて1億円増え、市民生活は厳しくなったけど、市としての歳入は、さほど厳しくなった様には思えません。

また、試算では1億円は使える臨時財政対策債は借りないということで、全体を見れば国保の大幅値上げなど、しなくてはならないほどピンチにはどうしても見えないと意見したところ、担当課長から「国立市の財政は非常に厳しく、爪に灯をともすような思いで財源を調整している」との発言がありました。

この言葉は実感だろうと思います。

高齢化の中で福祉や医療費は増え、税収は落ち、近い将来、公共施設の老朽化に伴う建てかえもしなくてはなりません。
自治体の運営は厳しくなっています。

それでも、国立市の財政力は全国的には富裕団体に属します。
企業は少なく、個人市民税が主たる税収ですから、良好な郊外型自治体と言えます。

国立の財政はこれから厳しくなってはいくが、その分、市民負担は増えている、所得は減っているにも関わらず!

だから、行政は「お金がない」とは言ってはいけない、私はそう思います。

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2016年3月 2日 (水)

一般質問でこんなことを聞きます

3月2日

本日1時15分から一時間、私の一般質問です。壇上でおこなう最初の質問の原稿を以下に載せました。本番では、その時の感覚で少し変えたりしますが、概ねは以下の通りです。さて、答弁で何が出るか。どんな議論ができるか、結果はまた報告します。

………………………………………
通告に従って一般質問します。

大きな一番目は市長に二点伺います。

①毎回連続して質問しています、国立駅のエレベーターが18人乗りの大型になった経過を記したプレートの設置について、当時陳情を出したしょうがいしゃ団体とJR八王子支社との懇談会が、佐藤市長の呼びかけで開かれたと聞きました。

市長が呼びかけたことでJR側も部長が来られたとのこと何よりでした。

その成果について、プレート設置は進んだのか伺います。

②2016年度から平均22%もの国保税の値上げを佐藤市長は今議会で提案していますが、対象となる被保険者の数は減り、課税所得も下がる中でこの大幅値上げをすることによる影響をどう捉えているか伺います。

大きな2番目の質問は女性の人権です。
3月8日は世界ウイメンズデーです。

今年は、その日あたりに、国連女性差別撤廃委員会から日本政府に対する勧告が出る模様で、12月議会で採択された婚外子差別についても盛り込まれる可能性があると陳情された方から聞いています。
政府には勧告の速やかな履行を求めます。

さて、女性差別撤廃条約を批准して30年たちました。
女性に対する機会均等ははたしてどれくらい実現できたのでしょうか、国立市の課題について三点質問します。

①自分らしくいきいきと暮らすことのできる社会の実現を基本理念とする第五次男女平等・男女共同参画推進計画素案ができました。国立市ドメスティックバイオレンス対策基本計画も盛り込んだ中身の濃い計画となっています。計画に基づき、2016年度は条例づくりが始まります。計画を着実に推進していくためにも条例づくりと並行して男女平等課を創設してはどうか提案しますがいかがでしょうか。

②2月13日に一橋大学で「困難から女性が立ち上がる時に地域でできること~女性への暴力と貧困をなくすために市民と行政との協働を考える」というシンポジウムが開かれました。

パネリストとして永見副市長が女性差別提案条約を批准した時のことに触れ、「当時は女性の貧困というテーマは開発途上国のテーマであった。それが30年経て日本社会のテーマになるとは思わなかった」という旨の発言をされました。それを聞いて、私も全く同感、そこで今回の女性差別撤廃条約を批准して30年もたつのに、なぜ女性をとりまく状況は良くならないのかをテーマに取り上げました。

ひとり親、高齢女性、若い女性の貧困や暴力といった困難な状況の実態把握と支援施策について伺います。

③12月議会の一般質問でも取り上げた、嘱託職員の内の8割以上が女性という構造的差別を解消する仕組みをつくることについて伺います。

女性の貧困の理由の一つに、非正規労働があげられます。
厚生労働省の調査によると、女性の非正規労働者の賃金は男性正規労働者の37%しかありません。

25歳から34歳の非正規労働者比率は男性は18%、女性は40%と若い世代でも非常に高くなっています。

このことは市役所でも言えることです。

市役所で働く女性の嘱託職員で一番多いのが保育師です。

これは次の質問にも関連しますが、ほとんどの保育師は女性で、しかも民間では他の職種と比べて継続して働く年数は半分以下であり、従ってキャリアが少ない若い保育師ばかりの職場となりやすく、チームケアや専門性が育ちにくいと指摘されています。

公立保育園はその点はまだ良いですが、それでも嘱託職員は32人と一番多い職場です。女性嘱託職員の正規化を進めるべきと考えますが、当局の見解を伺います。

大きな三番目の質問は、保育行政についてです。

佐藤市長は保育審議会に公立保育園の民営化の基準についての諮問をおこないました。このまちで生まれて良かったと思える子ども施策をと施政方針で力強く宣言していたことと、この諮問「公立保育園の民営化」は矛盾することになると私は思います。

公立保育園の民営化の前に、国立市保育指針をつくり、4つの公立保育園を地域保育支援センターとして、子育ての総合相談や出前保育など機能強化をはかり、国立の全ての子どもたちに決め細かな保育を保証するといった、真に保育の質の視点での施策を打ち出すべきと考えますが、市の認識を伺います。

大きな4番目の質問は、公民館の館長人事について是松教育長に質問します。

やねだんの奇跡と言われる鹿児島県鹿屋市柳谷豊重自治公民館館長、「持続可能な社会をつくるための教育ESD推進のための公民館、コミュニティラーニングセンターCLC国際会議」を開催してこれからの公民館のあるべき姿を示した岡山市、農村型公民館も都市型公民館も、過去の遺物ではなく、今こそ必要な、住民自治、社会教育の拠点としてすばらしい実践をおこなっているところがあります。

国立市も、たった一館しかない公民館ですが、60年前に都市型公民館として種がまかれ、市民大学、女性問題学習、わいがやと全国的に有名な社会教育の実践を積み重ねてきました。昨年11月に開かれた外国籍市民懇談会では3グループ中2グループから、国立で一番好きな場所は公民館と出るほど、今もなお、注目に値する活動を続けています。

国立では本来的な公民館機能を守るために、1999年、上位法である社会教育法の改正により、公民館運営審議会の必置が任意設置になっても、公民館条例で明記、館長人事についても同様に、法から削除されても庶務規則3条に「館長は公民館運営審議会の意見を聞いて教育長が任命する」を残しました。

公民館は、成り立ちから言って、決して出先機関ではなく、独立した教育機関としてその主体性は尊重されるべきものです。

今は、館長は、他の人事と同じように扱われていますが、本当は違うものとして考えるべきもので、規則ではなく、条例に上げ、更に、公募や、公民館運営審議会で選んでも良いと私は考えます。本来そういう機関だと考えるからです。

さて、2月9日の公民館運営審議会に是松教育長が出席、館長人事についての意見を聞かれたとのことですが、傍聴していた市民から、その意見聴取が一般的なもので、公民館運営審議会委員長も、これは庶務規則3条に基づくものではないと言っていたので、そうなのだろうが、とてもあいまいであったと聞きました。そこで、質問します。2月9日の意見聴取は庶務規則3条に基づくものではないということでよろしいでしょうか。

以上、答弁は大きな項目ごとに、再質問は自席にて行います。

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2016年2月14日 (日)

Stop貧困!もう1人、山本太郎さんみたいな国会議員を誕生させたい!

2月13日

午後2時から一橋大学で開かれた「女性が困難から立ち上がる時に地域でできること」に参加しました。

このシンポジウムは市民による実行委員会と市が共催し、一橋大学男女共同参画センターなどが協賛して開かれたものです。

100名ほど参加があり、民生委員さんたちや市の関係する部所の課長や女性相談支援員も参加しており、参加者のほとんどは女性でした。議員も私を含め、6名が参加していました。

1部は基調講演で深刻化する女性の貧困やDVに対する実態についての戒能民江さんの話、2部の永見副市長、地域で女性相談を実践する支援員の遠藤良子さんの話を聞き、あらためて女性が置かれている状況の厳しさを痛感しました。

ようやく、行政と市民の協働がスタートしました。

困難な状況を抱えた女性たちが、これで生きていけると思える地域づくりが始まります。

これからが実践です。
1年後、また一橋大学で同じテーマで第二回が開かれ、1年間の成果と次のステップが示されることを期待します、と感想を書い提出してきました。

これ、3月議会でも提案しておきます。

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そして夕方から国立駅南口とさくらホールでの「山本太郎さんのトークライブin国立」は大変盛り上がりました。

特に、若い人たちが足をとめたり、チラリと見たりして通りすぎていくのが印象的でした。

国立って、やっぱり学生が多いまちなんだなぁと思ったしだい。

山本太郎さんの言葉
国はあなたのことを愛してはいない、コストとしか思っていませんよ。
経団連は一生懸命自分たちの側にたつ国会議員を出しています。
だから、経団連に負けないように、仲間を増やして議員が無視できない力を持つことなんですよ。…

わかりやすいが奥は深い。サラ金のような奨学金制度、非正規、ひとり親、高齢者の貧困状況を示しながら、60%の人が生活が苦しいと感じていると訴える。

60%の声を集めて響かせる、それが7月選挙に向けて必要なんだと思いました。

15歳の若者が「世の中は矛盾ばかり。グレーが多すぎる。世の中をどう見ればいいのか。マスメディアはなぜ言わないのか」と質問、山本太郎さんはテレビなどはスポンサーがいる。一台の戦車をつくるのに1000社が関わっている。(つぶやき…戦車に千社!シャレにもならないけど、戦車って商品なんだ、戦車作って儲ける企業がたくさんあるということ…)だから、大手メディアは言わない。だから、真実は自分で見つけるしかない。でもね、頑張ってやってもダメな時もある。その時はあなたは若いのだから、だめな大人たちにまきこまれる必要はない。たとえば1年間、外国に行ってみるとか、逃げ道は用意してと答える。

そのやりとりを聞いて、山本太郎さんみたいな国会議員がもう1人欲しい!と思いました。

このような場を開けて本当に良かったです。いっしょに企画した人たちに感謝します。

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2015年3月17日 (火)

Aさんが出会った成年後見人

ひどい咳は、良い呼吸器のお医者さまに出会えて、治まりつつあります。
昨日、1週間ぶりに通院、どれくらい空気を吸えているか調べました。
なんと、成人女性の半分ぐらいしか気管支が機能していないことがわかり、薬を継続することになりました。50%しか開いていないのに、私の気管支よく頑張ってくれている、えらいなあ!気管支よありがとう!という気分がわきました。
咳は治まりつつありますが、その延長で腰がギックリしてきました。私の腰も悲鳴をあげあげ頑張ってくれています。
体は心の家であり車みたいなものですね。たてつけが悪くなったり、エンストしたり……。やどかりみたいに、じゃあ取り換えましょという訳にはいきません。メンテナンスをしながら大事に使っていかないとと思います。
ガタピシだけど、この家と車がけっこう気に入っていて、好きなんだなあ。
  ~~~~*~~~~~~
ここからが本題です。

シルバーピアで粋なひとり暮らしをされていたAさんが一昨日の夜、亡くなられた。90歳だった。
Aさんは4年前に、こわい幻覚など認知症の症状が出だした。
幸い、市役所がつないだいいケアマネに出会い、デイサービスから特養に入り、心不全を起こし、病院に入り、最後にとても家に帰りたがったので成年後見人の力で帰宅、病院やヘルパーさんの支援を受け、成年後見人に見守られながら、念願の自宅で逝った。

子どもはいるはずだが、連絡はつかない。歌舞伎が好きで、詩をかいていた粋なAさんは、友だちがいるシルバーピアでのひとり暮らしを気に入っていた。
認知症になってから亡くなるまで、Aさんのライフスタイルは変わらなかったような気がする。
それは彼女の人生のまっとうをサポートした良きケアマネ、良き成年後見人との出会いがあったからだと思う。

訃報を聞いてかけつけると、成年後見人さんが付き添っておられた。
Aさんを送り出し、お骨をAさんが用意したお寺に持っていき、部屋の荷物を整理し、きれいにして明け渡す……。最後まで、その成年後見人がやってくださるとのこと。
この後始末は、成年後見人の仕事ではない。だけどAさんの思いと尊厳にたち続けると、やらないではいられないのだろう。
Aさんが逝くときも成年後見人さんが手を握り続けていたそうだ。夜中だったそう……。

テーブルの上に、若かりしころの素敵なAさんの写真が数枚置いてあった。
聞くと、入ってくれるヘルパーさんに今の動けなくなったAさんが、どんな人であるか、知ってもらうために置いたと、成年後見人さんが話してくれた。
施設での虐待は、その場のその人しか見れていないことが原因となる。その人がどういう人生を歩んできた「人」なのかを知らせる「尊厳への指導」が不可欠と成年後見人さんが教えてくださった。
旅の写真、歌ってる写真、絵の展覧会でお友だちと一緒の写真、会議に参加している写真、美しい着物姿……。
本当にかっこいい人生だった。

Aさんは家族から離れたけれど、ひとりの人生を、シルバーピアから始め、りっぱにまっとうした。
「みんな、自分で判断できなくなったら、成年後見人を使うといいのに」と、成年後見人さんが話された。
成年後見人を付ける人はお金がある人ではない。財産に関係なく、自分の尊厳を守り抜くために必要なんだなあと思う。
国立市もようやく、成年後見人助成制度がこの4月から導入される
Aさんが出会ったすばらしい成年後見人さんは、実は、Aさんが認知症になった時に市役所から紹介されてきたケアマネさんだ。
私は、こういうケアマネ、成年後見人さんが多く出てきて欲しい。
そして、こういうケアマネ、成年後見人を育成できるしくみを作らなければいけないと思う。
Aさんからの私への遺言は、そのことではないかと思えてならない。
夜が明けたら、福祉保険委員会だ。どこかで、Aさんの話しをするつもりだ。
そして、成年後見人制度の推進を提案しようと思う。

明日はAさんの旅立ち。立ち会えないけど、Aさんを思いながら質問するよ。ありがとう!

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2015年3月 1日 (日)

宇都宮健児さんとの対談を終えて

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昨日の宇都宮健児さんとの対談は非常に刺激的でした。間近に宇都宮さんに接すると、強さが伝わってきました。貧困の最前線で闘ってきた人だなあと思いました。
韓国のソウル市長の素晴らしさや、司法や税制や公職選挙法の問題点の指摘や、行動することの大切さを語ってくださいました。
国立でやらなければならないことがまだまだあると思いました。
実行委員会の皆さんの飾りつけのかわいさも新鮮でした。本当にありがとうございました。

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2015年2月28日 (土)

今日は中身の濃い一日になりそうです

10時から14時は土曜議会です。
市長の施政方針に対する会派代表質問です。私は、個を確立し、住民自治の力を育てる場としての公民館について質問します。

14時から16時は、市内の教会を借りて毎月開かれる分かち合いの場doorに参加します。

そして18時からは、宇都宮健児さん(元日弁連会長)と私との対談企画です。
国立駅近くの商協ビル2階のさくらホールで開かれます。
貧困格差、ヘイトスピーチ、戦争への危機、その中で私たちにできることは何か、終わった時に、希望と元気とやる気が湧いてくる、そんな対談にしたいと思っています。

一期一会の、今日を大切に送りたいと思います。皆さんも良い一日を!

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2015年1月21日 (水)

タウンミーティングの報告② 医者の仕事は患者を減らすこと

118日、南市民プラザ

国立で長年《生きるための医療》を行なってこられた王瑞雲(おうずいうん)先生に「生き残りのコツ!」についてお話を伺いました。
健康、環境などに不安を感じている方や、先生の医療に関心を持つ方など、大勢の方が集まりました。

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先生は「一人ひとりからだは違うから、自分の身体を本当に治せるのは自分しかいないことを知ることが大切。医者や薬にたよるのではなく、昔からの民間療法や、おばあちゃんの知恵などを生かして、『自分の身体は自分で治す』を基本にしていきましょう。」

会場からは、それを実践するかのように、日頃感じている不安や疑問が次々に出され、自分で勉強して自分で治すという王先生の考えが皆さんに受け入れられていました。

王先生にとって、一番の先生は患者さんとのこと。「医者の仕事は患者を減らすこと」という言葉に、あらためてすごい先生だと思いました。(記録S)

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2012年2月 6日 (月)

住基ネット事業のスタートに思う

 臨時議会が終わり2月1日より、住基ネット事業が始まりました。
 担当窓口は住基カード申請で賑わっているとのこと。

 「これで身分証明書ができるとお年寄りに大変喜ばれています」との心底嬉しそうな担当報告を聞きました。
 その報告を聞き、とても複雑な気持ちがしました。

 携帯電話を買うにも、レンタルビデオを借りるのにも、住民票をもらうにも、その人がその人であることを証明する手続きがますます面倒になっています。

 以前は保険証一つでことたりたものが、顔写真がないからと複数の証明書の提示を求められて困ったという話しをよく聞きます。

 顔写真付きの公が発行する住基カードがあると、確かに「便利」なのです。

 しかし、その住基カードも偽造される事件がおき、ますます厳重に本人かどうか確認する旨の通知が出されました。

 電子社会になって、便利、便利といいながら、本当に便利なのかは疑わしい息苦しい社会になってきたと思います。

 私が私であることを証明するのに、なぜ証明書が必要なのか。

 ましてや、国に11ケタの番号をつけられなぜ管理されなければならないのか。

 心の中にフツフツとした怒りがこみあげてきます。

 そのうち、住基カードは任意ではなく国民登録カードに昇格し、常時持ち歩くことが義務づけされ、自転車登録のように、夜間に警官に「ちょっといいですか」と呼びとめられ、カード番号をチェックされる時代がやってきそうだと思います。

 “住基カードはアナタだけのマイカード!
 これさえあれば、病院でも銀行でも図書館でもお買い物でも就職でも大丈夫!
 アナタのシークレット情報は全て国家におまかせあれ!
 迷子になってもご安心を!
 カードに内蔵されたGPS機能で必ず見つけます!
 カードは生涯保障!
 紛失・破損の場合は体にチップを埋め込むからご心配いりません!”

 ってCMがテレビから流れる近未来が待ち構えていそうで肌寒い気持ちになります。

 最近、城山三郎さんの『旗』という詩を知り、感動しました。

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    「旗」
              城山三郎

  旗振るな 旗振らすな
  旗伏せよ 旗たため

  社旗も 校旗も 国々の旗も
  国策なる旗も 運動という名の旗も

  ひとみなひとり ひとりには
  ひとつの命

  走る雲 冴える月 こぼれる星
  奏でる虫 みなひとり ひとつの輝き

  花の白さ 杉の青さ 肚の黒さ
  愛の軽さ みなひとり ひとつの光

  狂い 狂え 狂わん 狂わず
  みなひとり ひとつの世界 さまざまに
  果てなき世界

  山ねぼけ 湖しらけ
  森かげり 人は老いゆ

  生きるには 旗要らず

  旗振るな 旗振らすな
  旗伏せよ 旗たため

  限りある命のために

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 城山三郎さんは個人情報保護法についても反対運動をしていたそうで、当時の個人情報保護法反対の運動を今さらながら調べなおしているところです。

 言論の自由を奪い、オカミの方を守り、私たちが真実を知る権利を奪うことになるとして城山三郎さんたちは反対したとのこと。

 群れること、束ねられることに抵抗し、個人の自由を何より尊重する社会を戦争の体験から学び取った城山三郎さんの叫びは、今の私の心を揺さぶってやみません。

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2011年12月 3日 (土)

国の主権がなくなるTPP!

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 本日は公民館で、国立市民でもあるエコノミストの山家悠紀夫さんを講師に、「農業・医療・雇用を壊すTPP」についての学習会を開きました。

 山家さんのお話しで、日本がTPPに参加したら、農業が壊滅的影響を受けるだけではなく、国の主権そのものがなくなるということ、TPPとは「自由貿易」という名の経済戦争に突入することなのだということがわかりました。

 TPPと似た経済連携協定に、「北米自由貿易協定」(NAFTA=ナフタ、)というアメリカ、カナダ、メキシコで結んだ協定があります。

 その協定に基づき、アメリカの外資系企業がメキシコに有害廃棄物の埋め立てを計画し、環境問題からメキシコの自治体は許可を取り消しました。
 するとその外資系企業は「投資家対国家の紛争解決(ISD)」条項に基づき、メキシコ政府を相手に裁判をおこし、なんとメキシコ政府が負け、約1670万ドルの賠償を負わされました。

 ISD条項に基づく裁判は国連にある国際裁判所でおこなわれます。

 もし、TPPに日本が参加したら、同じことが起こる可能性があります。

 その時は憲法も地方自治も協定には勝てないということです。
 ISD条項に従って国内ルールを曲げるしかなくなります。

 住民の生存権より、他国の企業の権益の方が優先されることになります。

 このISD条項については、TPP参加に前のめりになっている野田首相が、国会で「寡聞にして知らなかった」と答弁し、無知ぶりをさらけ出しました。

 TPPでは結果的にはアメリカ主導でルールづくりが進むことになることでしょう。
 いったん参加したら抜けるのは大変です。

 12月議会には市民の方から、TPP参加は慎重にするように市議会として国に意見書をあげて欲しいという陳情が出されています。

 地方自治体からもしっかり声をあげていかなければならないと思いました。

 それにしてもメディアは、そこまで書かない!
 本当にダメだとあらためて感じました。

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2011年10月25日 (火)

災害危機、貧困・格差、高齢化の今こそ、国立市に「女性室」をつくろう! ~ 被災地からの教訓 ── いざというときには、いつもやっていることしか通用しない ~

大きな災害は女性により深刻な被害を及ぼします

■女性支援の視点に欠ける国立市防災計画

 私は2005年から幾度となく、総合防災計画は災害弱者支援を中心にすえ、その災害弱者には女性が含まれることを認識して策定すべきと提案型の質問を行ってきました。

 国立市の総合防災計画や計画に基づく各避難所マニュアルには、この認識が反映されるものと思っていました。
 しかし、できあがった防災計画には、明確で具体的な女性支援の視点はありませんでした。
 その原因として、そもそも市役所に女性問題に特化して取り組む組織(女性室や男女共同参画センターなど)がないことと関連しているのではないかと私は考えます。

 9月議会の一般質問で私は「災害時における女性の支援の在り方について」質問し、「今こそ、恒常的な女性支援のためのセンターをつくるべきである」と提案しました。

※ちなみに女性センターのある自治体では、女性センターは仕事やDVや離婚などの相談・支援に応じていますが、近年は、男性への支援も応じています。

■四小避難所運営マニュアルでは一定の配慮

 四小の避難所運営マニュアルでは、プライバシーの確保として男女更衣室や授乳室の設置、間仕切り板使用などが記載され、スロープ入口周辺はしょうがい者の居住区とするなど、要配慮者にきめ細かく配慮されています。

 これは大変良いことで、四小のマニュアルを作った委員会は、明確な弱者の視点を持っているのではないかと思います。

 しかし、市の防災計画全般に災害時における女性支援の指針が明確に示されない限り、実際には避難所まかせになり、避難所間の格差が生じるおそれがあります。

■被災地からの教訓をどう生かすのか

◆女性が多く亡くなった阪神淡路大震災
 私はこの夏、兵庫県立男女共同参画センターとNPO法人女性と子ども支援センター「ウィメンズネット・こうべ」を視察しました。
 ともに阪神淡路大震災後に積極的に相談・支援に取り組み、その実績は中越地震や東北大震災の際に内閣府男女共同参画室の指針として活かされています。

 阪神淡路大震災は1995年1月17日早朝に発生した震度7の都市における直下型地震でした。
 死者6434名の内、女性の死者は男性より1000名も多く、その中でも高齢女性の死亡が飛び抜けて多かったのです。この事実は大きな衝撃でした。

◆地震発生6日後に再開の英断をした女性センター
 神戸市三宮にあった男女共同参画センター(震災時の名称は「兵庫県立女性センター」)は、所長の清原桂子さんの英断により、地震発生後わずか6日の1月23日に業務を再開しました。

 再開した途端、多くの女性たちから相談が押し寄せ、職員は非常に驚いたそうです。
 センターは1月~2月末までは24時間体制で相談に応じ、2月だけでも2千件の相談があったとのことです。

 現在、内閣府の男女共同参画推進連携会議議員でもある清原桂子さんは、「東日本大震災復興へ、女性の視点と力を」と題する提言の中で、「復興計画策定や仮設住宅運営など意思決定の場に必ず女性を」、「復興の担い手としての女性たちの活躍支援を」と提言されています。

 私はこの提言の趣旨に添って国立市の防災計画を見直すよう発言していきます。

◆避難所・仮設住宅で起きる問題
 非常時の中でそのしわ寄せが結果的に女性に来てしまうことが明らかになっています。

 生き延びたけれども避難所では……
・女性・ベビー用の救援物資が不足
・着替えのスペースがない
・ざこ寝は怖い

 仮設住宅入居後は……
・男性でアルコール依存や閉じこもりなどに陥る人が増え、その延長にDVや離婚、自殺などの深刻な問題が起きている
・企業はパートや派遣から切るので失業は女性から始まった
 等々…………

 災害発生以降、神戸では、最初に職を失ったのは10万人の派遣労働の女性たちだったと聞きました。

 避難所が大きな「家」となってしまい、女性はケアする存在であり、ケアされる対象とされない、という報告も聞きました。

 阪神淡路大震災では一人暮らしの高齢女性が大勢亡くなりましたが、その多くが、壊れやすい木造のアパートに住んでいたそうです。住宅問題は貧困問題と高齢化問題に直結し、災害時には死に直結する深刻な問題です。一人暮らしの女性が死なないための住宅施策が必要です。

◆平常からの相談・支援体制の整備が、イザという時に役に立つ
 阪神淡路大震災以降、中越地震や今回の東北大震災でも、内閣府男女共同参画室から災害時における女性支援のあり方に対する様々な指針が出されましたが、なかなか現状に反映できないという深刻な問題があります。

 理由は、その受け皿がないことです。

 災害の状況が大きければ大きいほど行政の目や手は行き届かず、自ずと避難所の運営は自治会や消防団などによる自主運営となります。
 自治会長の多くは男性です。
 その中で女性の意見がなかなか反映されにくいというのは推測にかたくありません。

 だからこそ災害が起きていないときから女性問題に対する支援・相談の体制作りが必要です。

 「いざというときにはいつもやっていることしか通用しないのです」。
 これはウィメンズネット・こうべの代表である正井礼子さんの言葉です。

 日常的に女性問題に対する支援の仕組みが当たり前に整っていてこそ非常時に活かすことができるというわけです。

■国立市の現状は……

 国立市には女性室はありません。

 こども家庭部にひとり親自立支援相談と婦人相談を兼務する係長が1名、嘱託の母子相談員が1名と、市民協働課に男女平等推進とコミュニティー施設と国際化施策を掛け持ちする職員が1名いるだけです。

 こども家庭部の方は、増え続ける相談と仕事量に支援側がつぶれかねない状況にあり、市民協働課の方は到底1名では抱えきれない量の業務をかかえています。
 これでは、国や都から重要な指針や研修会や補助金の情報案が来ても、対応できないだろうし、まして積極的かつ具体的な施策の推進は望める状況ではありません。

 一言でいえば、現場そのものが「極めて悲惨な状況」です。
 早急に人を増やし、分散しているものをまとめ、「国立市女性センター」か「国立市男女平等センター」として立ち上げるべきと考えます。

 貧困・格差・高齢化・災害危機に見舞われている今だからこそ、いざというときの灯台となる女性室を国立に作ってほしい、無理ならせめて単独係から始めるべきだと提案しました。

■あきれた! 佐藤市長の答弁

 私の提案に対し佐藤市長は、「(市の現状についての)議員の話には驚いた。古くは国際婦人年というのがあって婦人解放問題が非常ににぎやかで、公民館や政策室には担当主管が一人配置され、盛んに国立市における女性のあり方について検討されていた。上村さんに叱られるかも知れないが、女性問題は今ソーシャルインクルージョンと一緒に同化して、新たにリストアップしなくてもいいというようなことがあったのではないかな」と答えました。

 これは前議会で、「しょうがいしゃ当たり前に暮らすまち宣言」について市長が、「これからはもはや『しょうがいしゃ』でいいのではないか。特化しなくてもいいのではないか」と発言したことと同じです。

 私はソーシャルインクルージョンとは社会的弱者の人権に配慮することによって成り立つと主張してきました。
 深刻化する社会状況のなかで女性問題への対応はあらゆる差別の根幹にあると考えます。

■先駆的モデルとされる大分県発行のリーフレット

Ooita

 大分県生活環境部県民生活・男女共同参画課では『女性の視点からの防災対策のススメ』というリーフレットを発行しています。「災害の被害を受けやすい女性」、そして「防災・災害復興の担い手としての女性」という視点からまとめられています。

 例えば、「仮設トイレの設置に当っては、特に女性や子どもの安全・安心に配慮した場所や通路を確保しましょう」とか、「女性や子どもへの暴力を防止し、心身の健康を守るために、女性や子どものための相談窓口を設置しましょう」と書かれています。

 「みんなで共同して作業しましょう」という項目では、「過去の災害発生時の経験では、男性は早い段階で職場に復帰する一方、不便な生活環境の下での家事や育児などの家庭的責任に対する負担が、女性に集中」したことを指摘し、食事の準備や片づけ、物資の配布、共有スペースやトイレの掃除、ゴミの処理等、共同して作業するよう提言しています。

 また、「避難所運営には、男性と女性の責任者を配置しましょう」、「生活者の視点に立ったニーズが把握できるよう女性の意見を積極的に聞きましょう」と、「男女のニーズの違いに的確な対応」を求めています。
 共同作業のポイントとして、「性別が偏らず、男女がともに活躍できる」ことを挙げています。

 防災・災害復興の分野へ女性が参画する体制を整えることも提言しています。

 女性の視点で見るということは、女性だけでなく、子どもや高齢者、しょうがい者にとって何が必要かを見ることにもなります。「女性の視点とは弱者の視点」なのです。

 国立市の総合防災計画には、防災計画や避難所運営等の意志決定の場に必ず女性を配置し、その意見を反映するというこのビジョンが見当たりません。
 私は今後も引き続き、この問題を取り上げ続けてまいります。

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